
美術館が持つ社会的な役割として、美術作品とその資料等を収集することは、美術館の最初のもっとも大事な活動といえます。
美術館のコレクションが寄贈であるような場合には、収集品はその時点で、もうすでに一定程度の規模になっていることもあります。
創設時点の大きなコレクション寄贈があると、その後は寄贈を受ける程度の収集による拡大には消極的な美術館もあります。
アメリカのメトロポリタン美術館やゲティ・センターのように美術品オークション界において、最も資金力のある買い手の一つに挙げられるほどの、新たな収集に熱の入る美術館まで存在します。
収集には、美術館が作家やコレクターから直接あるいはオークションを経て購入する場合、作家やコレクターから寄贈を受ける場合、又は古美術品や埋蔵品のように既に持ち主が不明になっているものを発見・発掘して収集する場合があります。
ただし、「発見・発掘」とは集める側の論理である場合があり、大英博物館やメトロポリタン美術館に対する旧植民地国家からの返還要求、エルミタージュ美術館等が戦争混乱時に得たとされる美術品について元の持ち主(多くはユダヤ人)からの返還要求などの例も起きています。
作家やコレクターからの寄贈には相続税等の課税が負担を逃れる目的にされることもあります。日本をはじめアメリカなどでもこのような場合に免税・減税制度を設けて寄贈を促しています。このような寄贈によってコレクションの散逸の防止、ある地域にゆかりのある芸術家のための美術館を開設できるなどのメリットがあります。
広義の収集として、作家やコレクターから長期または無期限での寄託を受けることがあります。これは美術館側としては展示品の充実につながり、預ける側からは安定した保管場所が得られるというメリットがあるからです。
当ホームページの情報を利用して起きたトラブルに関して当サイトは一切の責任、保証を負いません。